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特殊塗装・美術塗装の世界:モルタル風エイジング塗装の工程とサンプル作り

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近年、インテリアデザインや店舗装飾で人気を集めている「モルタル風塗装」や「エイジング塗装」。これらの技法は、ただの塗装とは異なり、まるで実際のモルタルや経年劣化した素材のような質感や風合いを再現する美術塗装の一種です。今回は、そんなモルタル風塗装とエイジング塗装の基本的な工程について、サンプル制作を行いながら詳しくご紹介していきます。

 

モルタル風塗装・エイジング塗装とは?

 

モルタル風塗装とは、表面にモルタル(セメントや砂を混ぜて作られる建築材料)に似た質感を持たせる塗装技法です。シンプルで無骨な印象を与えるモルタル調のデザインは、インダストリアルやヴィンテージテイストの空間演出に欠かせないものです。一方、エイジング塗装は、新しいものをわざと古びたように見せる技法で、家具や壁などに「時間の経過による変化」を再現することが特徴です。サビや剥がれ、色褪せなどを再現することで、アンティークな雰囲気を生み出します。

 

モルタル風塗装とエイジング塗装は、プロの美術塗装の分野で多用され、住宅や店舗の内装、舞台美術などに広く採用されています。どちらも、下地処理から仕上げまでの工程をしっかりと踏んでいくことで、リアルで味わい深い表情を出すことができます。

 

モルタル風塗装の基本的な工程

 

それでは、モルタル風塗装を実際に施すまでの流れを、具体的な工程とともに見ていきましょう。ここではサンプルを作りながら進めていく形で説明します。

 

1. 下地処理 - パテ塗り

まず、塗装する面の下地処理から始めます。モルタル風の質感をしっかり出すためには、表面がフラットかつしっかりとした基盤であることが重要です。

• パテ塗り

塗装面の凹凸をなくし、塗料が密着しやすくするためにパテを塗布します。パテを塗った後、ヘラやサンドペーパーで表面を均一に整えます。乾燥後にもう一度研磨することで、平滑で整った状態に仕上がります。ここでの仕上がりが全体の質感に影響を与えるため、細かい部分にも気を配りながら進めてください。

• ポイント:パテの種類と厚み

パテの種類や厚みを変えることで、仕上がりの風合いに微妙な変化をつけられます。パテを厚めに塗ると重厚感が出る一方、薄く均一に塗ることでナチュラルな質感になります。

 

2. シーラー塗装 - 密着性を高める

パテが乾燥し、下地が整ったら次はシーラーを塗布します。シーラーとは、塗料と下地をしっかりと結びつけるための接着剤のような役割を果たす塗料のことです。

• シーラーの役割

シーラーは、塗料の吸い込みを防いだり、塗膜の密着性を向上させたりする効果があります。モルタル風塗装では、シーラーをしっかりと塗布することで、後の工程で塗料が下地に浸透しすぎるのを防ぎます。シーラーがしっかりと乾燥するまで待つことが重要です。

 

3. 下塗り - モルタルの基礎色を作る

シーラーが乾燥したら、次は下塗りの工程です。この段階では、モルタル風の基礎色となるカラーを選定します。一般的に、薄いグレーやベージュといった無機質な色味が好まれます。

• 塗料の選定

アクリル系塗料やエマルションペイントなど、マットな質感を出せる塗料を選びます。モルタル風の質感をリアルに再現するためには、ツヤを抑えたものが理想的です。

• 下塗りのコツ

下塗りの段階で色ムラがあると、最終的な仕上がりがナチュラルな印象になります。そのため、あえてムラを作るように塗布していくのも効果的です。

 

4. パターン塗り - 模様を作る

次に、モルタル特有の「ムラ感」を出すための模様付け作業を行います。これは「パターン塗り」とも呼ばれる工程です。

• パターンの作り方

スポンジや刷毛、コテなどを使って表面に凹凸をつけたり、ムラを意識して塗料を重ねたりしていきます。たとえば、スポンジを叩きつけるように使うことで、微妙なテクスチャが生まれます。また、コテを使って部分的に厚みを持たせることで、自然な立体感を再現します。

• エイジング効果の追加

パターン塗りの段階で、エイジング塗装の要素を取り入れることもあります。たとえば、部分的に色味を変えたり、暗めの塗料で汚し加工を施すことで、時間の経過を感じさせるような風合いを作り出すことが可能です。

• 注意点

一度に多くの塗料を使わず、少しずつ塗り重ねることが重要です。乾燥しながら重ね塗りをすることで、リアルなモルタル風のテクスチャが出来上がります。

 

5. 仕上げ塗装 - トップコートで保護と調整

最後に、仕上げ塗装としてトップコートを施します。トップコートは塗装面を保護する役割があり、また質感を微調整することもできます。

• マットなトップコートの使用

モルタル風塗装では、光沢を抑えたマットなトップコートを使うと、モルタル特有の落ち着いた雰囲気が出せます。モルタル風の「ざらつき」や「無機質さ」を生かすため、あえて自然なマット感を残すことが多いです。

• 防汚・防水効果の追加

実際に使用する環境や場所によっては、防汚や防水効果のあるトップコートを選択するとよいでしょう。特に店舗や屋外の装飾では耐久性が重要になるため、保護効果の高いトップコートを施すことで、長期間にわたって塗装の美しさを保つことができます。

 

まとめ:モルタル風エイジング塗装の可能性と表現力

 

モルタル風塗装やエイジング塗装は、一般的な塗装よりも多くの工程と技術が必要ですが、その分、表現の幅が非常に広いことが特徴です。モルタル風の無骨さやエイジング塗装の古びた風合いは、空間に独特の味わいをもたらし、特にインダストリアルやアンティーク調のインテリアに相性が抜群です

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